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院内勉強会を行いました~歯科でも学ぶべき内科の薬 ― ARB・ACEIってご存じですか?

その他

今日は当院で内科に関する勉強会を開催しました。テーマは「ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)」と「ACEI(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)」という血圧の薬について。

「え?それって内科の話じゃないの?」と思われるかもしれません。実は、歯科でもこれらの薬を理解しておくことが、とても重要なのです。


なぜ歯科で血圧の薬を学ぶの?

■ 高血圧の患者さんが多いから

日本では成人の約2人に1人が高血圧とも言われており、歯科に通う患者さんの中にも多くの方が降圧薬を服用しています。ARBやACEIはその中でもよく使われる代表的な薬です。

■ 副作用が口の中に出ることもある

これらの薬には、「空咳」「口が渇く」「味が変に感じる」などの副作用が出ることがあります。歯科治療中や、問診時に患者さんからこうした症状の訴えがある場合、薬との関連を考えることが大切です。

■ 抜歯や手術時に影響が出ることも

歯を抜いたり、外科的な処置を行うとき、血圧のコントロールは非常に重要です。降圧薬の影響で血圧が下がりすぎるリスクや、急な体位変化によるめまいなども考慮する必要があります。

■ 医科との連携が求められる時代

治療の際に「この薬は続けたままで大丈夫?」「中止が必要?」といった判断が必要になることもあります。そんな時、歯科側も基本的な薬の知識がなければ、医科との連携もうまくできません。


歯科も“全身”をみる時代へ

「歯や口だけを診る」のではなく、全身の健康とつながっていることを意識した歯科医療が求められています。とくにご高齢の方は、複数の薬を服用していることが多く、歯科でもその影響を考慮することが欠かせません。

今回の勉強会を通じて、スタッフ全員が「薬を知ること=安全な医療の第一歩」であると再確認しました。今後も継続して学び、皆さまにより安全で安心な治療を提供できるよう努めてまいります。


最後に

もし通院中の医科や服用中のお薬がありましたら、ぜひ遠慮なくお知らせください。私たち歯科医療者も、皆さまの全身の健康を支える一員でありたいと考えています。

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